留学生が良い成績をとるには

日本では、暗記や繰り返しの練習である程度の成績を取れることが多いですが、オーストラリアの学校では、エッセイやレポートが中心で、「どう書くか」「どう考えをまとめるか」がすごく大事になってきます。なので、勉強のやり方や成果の出し方が大きく違っていて、英語力とは別のところで戸惑う留学生も少なくありません。

この記事では、私の息子の実体験や、現地で知り合った留学生たちの話をもとに、オーストラリアで良い成績を取るためのヒントや工夫をお伝えしていきます。初めての海外の勉強スタイルに不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。

  1. 一人で抱えこまずに、先生にどんどん聞こう
  2. 時間管理はめちゃくちゃ大事!
  3. 英語が難しい時は、日本語を頼ってOK!
  4. テクノロジーの力を味方につけよう!
  5. 友達と一緒にやる!
  6. 「チューター(Tutor)」を上手に活用しよう!

1.  一人で抱えこまずに、先生にどんどん聞こう!

日本の学生にとって、エッセイやレポート中心の課題(Assignment)はちょっとハードルが高いですよね。英語が得意・不得意に関係なく、「そもそもどう書けばいいの?」ってところでつまずくことが多いんです。
現地の学生たちは、小さい頃からエッセイを書く練習をしていて、学年が上がるにつれてアカデミックな書き方が自然と身についていきます。でも、留学生はその土台がないままスタートすることになるので、そりゃあ戸惑って当然です。

課題には「導入」「問題提起」「事例」「課題」「結論」というような書く内容の指示(インストラクション)があるんですが、最初はそれを読み解くのも一苦労。うっかりポイントがずれた内容を書いてしまうこともよくあります。
なので、「どんなアウトプットを求められているのか?」をきちんと理解することが、良い成績を取るための第一歩です。少しでも「これで合ってるのかな?」と感じたら、迷わず先生に確認しましょう。遠慮はナシ!もちろん要点はまとめてから質問してくださいね。

そして、気軽に質問できる関係を作るためにも、授業中の態度はかなり大事。ちゃんと聞いてる、やる気あるって姿勢を見せておくと、先生も「この子、頑張ってるな」と思って、丁寧に対応してくれます。
学校によっては「チュータリング(Tutoring)」と呼ばれる個別サポートの時間が用意されていることもあります。あったらぜひ利用してみてください。
求められていることがちゃんと分かっていて、基本の形式に沿っていれば、大きく点を落とすことはまずありません。まずは「分からない」を放置しないことが大切です!

2. 時間管理はめちゃくちゃ大事!

課題の締切は、基本的に“絶対厳守”です。ちょっとでも遅れると、減点対象になることがほとんどなので、余裕をもって準備&提出することがとても大切です。

多くの課題には「ドラフト(下書き)」の提出日があって、これはだいたい本提出の1〜2週間前くらい。理想は、その時点で一通り書き上がっていること!なぜかというと、ドラフトをちゃんと出せば、先生から「ここをこうした方がいいよ」というアドバイスがもらえるんです。逆に、ドラフトが間に合っていなかったり中途半端だったりすると、せっかくのフィードバックももらえず、最終版の仕上がりがイマイチ…なんてことに。後で焦らないためにも、スケジュールを逆算して早め早めに取りかかるのがコツです。

3. 英語が難しい時は、日本語を頼ってOK!

英語の授業では、けっこうガッツリと本を読んで、その内容について考察するような課題も出てきます。しかも、学年が上がるとシェイクスピアみたいな古典が課題になったりして、英語のハードルがぐっと上がります。

そんな時は、最初に日本語の翻訳版を読んだり、映画になっているものがあればそれを観たりして、まずは「内容をしっかり理解する」ことを優先してOKです。その後、英語の文章にチャレンジです。英文だけにこだわりすぎず、いろんな方法で理解を深めていきましょう!




4. テクノロジーの力を味方につけよう!

最近は、AIみたいな便利なツールも増えてきて、ちょっとしたサポートを受けるにはかなり使えます。
ただし、AIに書かせたものをそのまま提出するのは絶対NG!これは先生にすぐにわかってしまうので気をつけてください。

でも、「何を書いたらいいのかさっぱり頭に浮かばない」と迷ったときに、AIを使ってアイデアを広げたり、例文を見てイメージを掴んだりするのはアリです。また、自分が書いた文章をチェックして、「ちゃんとレポートに適した表現になってる?」と確認するのにも役立ちます。うまく使いこなせば、勉強の効率があがります。

5. 友達と一緒にやる!

同じ課題に取り組んでいる友達と一緒に勉強するのも、とてもおすすめです。
「こういうふうに書こうと思ってるんだけど、どう思う?」みたいに相談し合えると、考えが整理されやすいし、英語の表現も自然と身につきます。

6. 「チューター(Tutor)」を上手に活用しよう!

日本だと塾や予備校で勉強するのが当たり前だったりしますが、ゴールドコーストではそういうスタイルはあまり見かけません。その代わり、オーストラリアでは「チューター(Tutor)」を利用する学生がたくさんいます。これは、特定の教科や課題についてマンツーマンや少人数で教えてくれる“個別指導の先生”のような存在です。

レポートやエッセイで良い成績を取るには、「アカデミックな書き方」や「適切な語彙」が必要。
でも、こういったスキルは、すぐに身につくものじゃありません。
課題がうまく書けない…と感じているなら、早めにチューターの力を借りるのも一つの手。費用は安くない(1時間あたりAU$50〜100くらい)ですが、その分、しっかりと力がつきます。

チューターを活用するコツ
何を聞きたいのか、どこが分からないのか、あらかじめメモしておくと、時間を無駄にせず効率的に学べます。「こんなこと聞いても大丈夫かな?」なんて遠慮はいりません!時間内ならどんどん質問してOK。自分が納得するまで、しっかり教えてもらいましょう。

チューターを探すには?
●学校の留学生カウンセラーに相談してみる
●留学エージェントに問い合わせる
●留学生の友達から情報を集める
●「private tutor + 地名」や「English tutor for international students」などでネット検索

ちなみに、うちの息子もYear11(高校2年生)からチューターをつけました。とても優秀な方で、勉強だけじゃなく、精神的なサポートまでしてくれるような、まさにメンター的な存在です。そのおかげで、成績も学習の効率もぐんとアップしました。
子どもが頑張っているのに、なかなか成果が出ないときって、親としてももどかしいですよね。でも、そんな時こそ今回ご紹介したような「勉強の工夫」や「外部サポート」をうまく取り入れてみてください。

私自身、現地で出会った先輩ママたちにいろいろ教えてもらいながら、息子と一緒にいろんな方法を試してきました。やっぱり、現地で同じように子育てしている人からのリアルな情報って、本当に頼りになります。

この記事が、これから頑張る留学生やご家族にとって、少しでもヒントになればうれしいです。